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運輸ブログ

運転中の急死

11月16日午後7時30分頃

『それいけ!アンパンマン』(日本テレビ) のドキンちゃん、

『ドラゴンボール』(フジテレビ) のブルマ

の声を長年担当されていたことで知られる 声優・鶴ひろみさん(57歳)が16日午後7時30分頃、大動脈解離のため他界されました。

鶴さんは 首都高を運転中に「大動脈剥離」を突然発症して亡くなったとみられます。

この「大動脈解離」とは 急性心筋梗塞と並ぶ緊急を要する循環器の疾患で、前兆といえる症状がほとんどない上に、

発症すれば短時間のうちに死亡するリスクが高い病気で

病院に着く前に 20%以上が亡くなるといわれています。

大動脈とは、酸素を多く含んだ動脈血を心臓から全身に送り出す、体内で最も太い血管で

その太いホースのような大動脈の壁は、内膜・中膜・外膜の3層構造になっています。

内膜のどこかに傷ができ、そこから血液が中膜部分を裂くようにして流れ込んだ状態を解離といいます。

解離が生じると、最初の穴より下流にもう1つ穴があいて内膜と外膜の間に血液の流れができたり、出ていく場所のない血液がその場で固まったりします。

解離が始まるとほとんどの人が、それまでに経験がないほどの激痛を感じ 意識が消失することもあるそうです。

鶴さんは そんな激しい胸の痛みにもかかわらず 車を中央分離帯側の車線に退避させ、ハザードランプをつけて停車させるなど事故防止の行動をとっていたそうです。

また 2014年3月

レスリングの吉田沙保里選手の父、吉田栄勝さん(61歳)も高速道路で車を運転中、

くも膜下出血が原因で亡くなられました。

脳は複数の膜で包まれていますが、そのひとつが「くも膜」といわれるもので

脳内の血管が破れ、その「くも膜」の内側で出血してしまうことを くも膜下出血といいます。

発症した場合は1/3の方々が 短時間で亡くなってしまうリスクがある怖い病気といわれています。

そして 年間約一万四千人の命を奪っているという病です。

吉田さんは 県警高速隊員が到着した時には心肺停止状態で、運転席にもたれかかるようにしていたそうです。

車の右側面に接触の跡があったことから、中央分離帯に当たったものの、

なんとか車をコントロールし 安全な路肩側へハンドルを切って停車したとみられています。

くも膜下出血の症状として バットで殴られたような激しい頭痛、嘔吐、けいれん、意識障害などが突然襲ってくるとも言われていますが、

そんな中 吉田さんは車を安全なところに停止したのですね。

お二人とも 自分の身体が急変した中でも 最後の最後まで

大事故を防ぎ 責任ある行動をとられたことに敬服致します。

運転中に病気が発症する例は 実は少なくないのです。

運転中の急病死を来す代表的な原因疾患は

● 虚血性心疾患

・冠動脈血栓症

・急性心筋梗塞

●脳血管疾患

・脳出血

・くも膜下出血

●大動脈疾患

・大動脈破裂

・急性大動脈解離

●その他の血管病変

・エコノミークラス症候群

●呼吸器疾患

・気管支ぜんそく

●消化器疾患

・食道静脈瘤破裂

・出血性胃十二指腸潰瘍

があげられます。

また 1953年から2003年の50年間におきてしまった約600例より

自動車運転中の急病死の特徴を みてみましょう

◇ 男性623件 女性6件 ⇒ 圧倒的に男性の発症が多い

◇ 40歳未満・・・・16%

  40~64歳・・・72%

  65歳以上・・・13%

◇ 12月が最多で、 比較的冬期に多い。

  夏期は 7月が多い。

誰しも運転中の予期せぬ「発作」や「急病」などが原因で 運転不能の状態に陥り 重大事故を招きかねません。

自分だけでなく 家族や他人の生命までも脅かすことになりかねません。

ハンドルを握る以上は 普段から健康管理に気を配り できるだけ予防や適切な治療を心がけましょう。

引用参考:大動脈解離

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