2018年もスタートしたばかりですが

お正月休みや 三連休といったお休み続きからの会社や学校がツライ、、、、と思っている方も少なくないかもしれませんね。

ましてや 年明けて落ち着いてきたこの頃では

まさに新年会シーズン突入といったところではないでしょうか。

寒いこの時期にお鍋に日本酒、おでんにビールなんていうメニューで

わいわい賑やかな新年会は楽しいものかもしれませんが

本日1月16日は「禁酒の日」なのだそうです!

「禁酒の日」の由来は

さかのぼること1920(大正9)年1月16日、アメリカで禁酒法が実施されたことが由来となっています。

当時、清教徒(ピューリタン)の影響が強かったアメリカでは アルコールに対する強い批判があり

20世紀初頭までに 18の州で禁酒法が実施されていたのですが、これが全国に及ぶこととなりました。

こうしてアルコールの製造、販売と輸送は違法となったものの、

ニューヨーク市を例に取っても1万5千もの酒場が、禁酒法以降は3万2千もの「もぐり酒場」を生む事になり、

酒が飲まれた量も、禁酒法以前の10パーセントも増加していました。

また飲酒運転の摘発も、禁酒法施行後(1920年)の1年間に較べ、1927年には467パーセントの増加になってしまいました。

この法律は アメリカ国内だけの法律でしたので、

多くのアメリカ人が、お酒を飲むために国境を越えるようになってしまいました。

そのためカナダ、メキシコ、それにキューバなどのカリブ海の蒸留所と醸造所は大いに栄えたといわれています。

そして それらの国から米国に不法に輸入されるようになったり

密造酒による健康問題や、アル・カポネを始めとする密売にかかわるギャングの出現等逆効果を招いてしまうしまう結果となりました。

その後、禁酒法による反感が高まり、

その改正を訴えて勝利したルーズベルト大統領によって 1933(昭和8)年2月には禁酒法は廃止されることとなりました。

今では スーパーマーケットなどで 手軽に購入することができるお酒ですが、

当時はこの法律を背景に ギャングとの銃撃戦等で 500名もの殉職者を生み、市民やギャングも、2千人以上が死亡したと言われています。

同じお酒でも 時代や場所によっては影響力が違ったものですね。

とはいえ

時代や場所にかかわらず「禁酒」せねばならない時もあります。

「ハンドルを握る時 握る前」がその時です。

2017年12月1日に実施された 全国一斉飲酒運転取締りでは

20時から2日5時にかけて全国2500か所で実施され

警察官1万6000人を動員、逮捕者23人を含み総件数3113件が検挙されたということがわかっています。

総件数のうち飲酒運転は194件だったそうです。

飲酒運転の厳罰化が浸透しているからか、呼気中のアルコール濃度が高い酒酔い運転の検挙数は1件(逮捕者0人)

193件(逮捕者18人)は酒気帯びだったとのことです。

さらには 必ずしも飲酒とは限らないが、

一斉取り締まりでは法令数値未満の酒気帯び運転が、飲酒運転検挙件数とほぼ同数142件あったそうです。

北海道苫小牧市では検問中に普通乗用車が逆走し

その運転者に呼気検査を求めたが応じなかった為、道路交通法違反の現行犯で逮捕されました。

「飲酒検知拒否」も逮捕されるということをもっと周知すべきでしょう。

また 警察庁は、昨年2017年中の交通時死者数を発表しました。

交通事故の発生件数は47万2069件で、2016年の49万9201件から減少しています。

そして

2017年の交通事故による死者数は3694人

これは 警察庁がデータを所有する1948年以降で最も少なかった人数ということです。

この亡くなった3694人のうち

都道府県別では 愛知県が200人で最も多く、

埼玉県の177人、東京の164人 と続きました。

そして 飲酒運転による死者数は201人で、2016年に比べて12人減少

ここ数年減少傾向にあるそうです。

2018年はまだスタートしたばかりですが、

今年はよりいっそう減少傾向に

飲酒運転や飲酒運転による被害がゼロになる為に 「ハンドルを握る前 握る時」は「禁酒」を徹底してほしいものです。

引用参考:禁酒法