皆さんの運転免許証は 「何色」ですか?

現在 運転免許証は 3色もある、というのをご存知でしたか?

平成6年から 新規取得者には 「グリーン」の運転免許証が交付されるようになり

最初の更新時迄の三年間のみ この「グリーン免許」を持てるのです。

そして、

以降は おなじみの「ブルー免許」、

もしくは

過去5年間 無事故無違反のドライバーに交付される「ゴールド免許」があります。

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「ゴールド免許」になると 免許の有効期間が5年になり、更新の際も手短で交付されます。

そしてなにより 自動車保険料もお得になることも多いですよね。

警察庁の発表によると 2015年に 免許更新の手続きを行った人は約1681万人いたそうなのですが、

そのうち「ゴールド免許」ドライバーは約945万人、全体の56%を占める割合です。

しかし、 その優良ドライバーの証しと言われる「ゴールド免許」保有者の2割以上が「ペーパードライバー」というのです。

しかも そのうちの3割近くが「運転に自信がない」というデータも。。。。

運転していないからこそ 講習をするべきではないでしょうか。。。

このような問題だけでなく、 『運転免許更新』については 様々な検討すべき問題があります。

高齢者ドライバーの免許証更新

このところ 高齢者ドライバーによる交通事故のニュースが耐えず

高齢者ドライバーの免許証について多く議論されています。

まずは 高齢者ドライバーの運転免許証について みてみましょう。

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現在 免許証の更新期間満了日(誕生日の1か月後の日)の年齢が70歳~74歳までの高齢者ドライバーが

免許の更新を希望する場合には 「高齢者講習等」

年齢が75歳以上の場合は、更新手続前に 「講習予備検査」の受検と「高齢者講習等」を受講しなければなりません。

「高齢者講習」とは

下記の1.~4.のいずれかを受講しなければ運転免許の更新が出来ません。

1.高齢者講習(3時間)5600円

座学、運転適性検査、実車、討議(実車の反省検討)

受講後、終了証明書が交付される

2.シニア運転講習(3時間以上)5600円

座学、運転適性検査等、実車、討議(実車の反省検討)

3-1.チャレンジ講習(30分以上)2650円

教習所コース内の実車による運転試験で 70点未満の場合 再度講習を受けるか

他の講習を受講する。

3-2.特定任意高齢者講習(簡易講習)1500円

チャレンジ講習で70点以上の人のみ受講可能 座学、運転適性検査

4.運転免許取得者教育(3時間以上)

座学、運転適性検査、実車

運転技術の向上等を目的にした講習で、この講習を受講すると高齢者講習が免除されます。

手数料は、各教習所独自に設定していますが、6,150円から28,000円まで。

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「講習予備検査」とは

判断力と記憶力の状態を高齢者ドライバー自身に知ってもらうための3つの簡易的な検査になります。

所用時間は30分、650円だそうです。

1.時間の見当識・・・・・検査時の年月日、曜日及び時間を回答

2.手がかり再生・・・・・16種類の絵を記憶し、何が描かれていたかを回答

3.時計描画・・・・・時計の文字盤を描き、指定された時刻を表す針を描く

この検査結果は 即日書面で知らせれます。

検査結果は三段階評価となっており、

記憶力・判断力が

1.心配ない

2.少し低くなっている

3.低くなっている

3.の結果が出た高齢者ドライバーには

⇒ 更新期間満了日の1年前から申請書提出の前日
又は
更新申請書の提出後から次回の申請書提出日

の間に

信号無視
通行禁止違反
通行区分違反(右側通行等)
通行帯違反
進路変更禁止違反
転回・後退等禁止違反
踏切不停止
しゃ断踏切立入り
指定通行区分違反
一時不停止
交差点優先車妨害
優先道路通行車妨害
徐行場所違反
横断歩行者等妨害
交差点安全進行義務違反

等の違反行為が確認された場合、

専門医の診断による臨時適性検査が必要になり

この診断の結果 認知症等と診断された場合、

運転免許の取り消し、又は停止になります。

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これらの講習さえ受ければ 免許証を更新することは可能になるということ、

また、なんらかの違反や事故が起きてからでないと 医師の診断を求められないという事が

現在 毎日のように頻発する高齢者ドライバーによる事故のニュースを見ると

事態の悪化や事故の多発を促しているのではと思わざるを得ません。

ただし、来年3月に加齢による認知機能検査の低下に着目した制度の見直し等が行われますので

その効果を期待するばかりです。

引用参考:高齢者の運転免許