2016年 WHOが発表した「世界保健統計」によると

日本人の男女平均寿命は83.7歳!

WHO加盟国194か国の中で

世界一の長寿国として20年以上1位の座を守り続けているそうです。

女性平均の1位は 日本の86.8歳 2位は86.1歳のシンガポール、3位は85.5歳の韓国とスペイン。

ところが 男性平均となると、80.5歳で 日本は順位を6位に落とします。

男性平均1位は 81.3歳のスイス、2位が81.2歳のアイスランド、3位が80.9歳でオーストラリアとなります。

逆に 最も短い国は 男女平均で50.1歳のシエラレオネ。

世界平均は男女平均が71.4歳、男性が69.1歳、女性が73.8歳となっているデータから見ると

日本人の寿命は 平均より10歳以上長いということになります。

寿命が長い、ということは その分 生活しなければならないので

年金だけではという方は 現役で働いている高齢者もいるというわけです。

定年がある職種もありますが、

定年がない、資格や免許が必要な仕事に就いている高齢者も増えています。

資格や免許を活かした仕事では 一部を除いて ほとんどが有効期限がなく

生涯現役でいられるのです。

開業医や弁護士など 資格返上しない限り 働くことができます。

ただ 体調が悪くて病院に行ったら 自分よりもっと「だ、大丈夫?」なお医者様が出てきたら

経験や知識は豊富かもしれませんが ちょっと次回は違う病院にしようかな、と思ってしまうかもしれません。

さて

年齢制限がない 最も身近な免許といえば やはり「運転免許」ですよね。

超高齢社会を迎えて

毎日のように 高齢者ドライバーによる自動車事故が後を絶ちませんが

他人を巻き込む重大事故が頻発している現状では

高齢者ドライバーの免許保持について 見直しを余儀なくされています。

ご存知の通り、運転免許証は 更新があります。

更新の際に 高齢者ドライバーには 必要な講習等が義務付けられているのですが

一方で返納制度も存在しています。

運転免許証の返納

1998年から

運転を継続する意思がなく、運転免許証を返納したいという方のために、

自主的に運転免許の取り消し申請ができるよう道路交通法の一部を改正したもので

運転免許証の自主返納制度が整備されました。

しかし 2015年では

運転免許証を保有している高齢者は1710万人いるといわれていましたが、免許証の自主返納者はわずか65万人に留まっているそうです。

確かに 高齢者ドライバーの中にも 若者より健康な肉体を誇っている方もおりますし、

地方にすんでいる高齢者にとっては 車は生活の必需品となっている場合もありますので

簡単に免許証を手放せない高齢者は多いでしょう。

しかし

返納することで 受けるることが出来る特典もあります。

一例ですが 下記のような特典が 各市町村で受けられるとのことですので

返納の際は 市役所や警察署に問い合わせしてみると良いそうです。

・引越し料金の割引(10%程度)

・補聴器等の割引(一部地域)

・美術館の入園料を割引(10%~20%)

・市営バスの乗車運賃半額(一部地域)

・福祉タクシー券の配布(一部地域)

・タクシーの乗車運賃1割引(一部地域)

・写真付き住民基本台帳カードの交付手数料無料(一部地域)

・温泉施設の割引(一部地域)

・銀行預金利息の割増(一部地域)

また

運転免許証は 身分を証明する際にも役に立っていますので

運転免許証を返納してしまった後でも 困らないように

「運転経歴証明書」というものが発行でき

金融機関をはじめとする様々な場所で本人確認書類として有効なものと定められ

更新制度もなく 有効期限もないので

身分証明としての代替品としては 不便はないものになります。

もし 身近に引退を考えている高齢者ドライバーがおいででしたら

このようなメリットもある、ということを教えてあげてくださいね

参考引用:運転免許証返納