6月22日 歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの妻で 元アナウンサーの小林麻央さん(享年34歳)が

進行性乳癌で 他界されました。

この訃報は大々的に報じられ 悲しみに包まれました。

小林麻央さんの死については、

英国の公共放送BBCの電子版が23日

「小林麻央さん。日本のがん患者のブロガーが34歳で亡くなった。がんとの戦いを公にすることで多くの人に共感と感動を与え、

BBCが2016年に世界に影響を与えた100人の女性に選んだ、かつての日本のニュースキャスターが、木曜の夜遅くに乳がんで亡くなりました。

小林さんのブログは、個人的なことを明かすのを嫌う日本人の国民性においては、画期的なものだった」などと大きく報じられました。

彼女のブログにおける言動は 癌の予防対策への関心や、

癌検診への誘導にも 非常に貢献していると言われています。

近年 日本の癌患者は増加する一方です。

2016年では 前年に比べて約2万8000例増加して101万200例となり、

大腸、胃、肺などで罹患数が多くなっています。

1970年代から一貫して増加しており、年間の罹患数が初めて100万人を超えました。

またがんで死亡する人は前年に比べて約3000例増加して37万4000人となってしまっています。

このような数字を見ると 本当に他人事とは 思えませんね。

ひとえに 「癌患者」と言いましても それぞれ 病状が異なります。

日常生活に支障がない癌患者さんもおりますし

重篤な症状の方もいらっしゃいます。

どんな病気もそうですよね。

でも どんな病気でも お医者様にかかっている場合は たいていの場合 薬が処方されている場合がほとんどではないでしょうか

また 症状が軽い場合など 薬局で 購入した風邪薬などを 服用する場合もありますよね。

今回は 運転をする際の薬の処方について 考えてみたいと思います。

薬と運転に関しては、

道路交通法第66条に

「何人も、過労、病気、薬物の影響その他の理由により正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。」と記され、

薬の副作用等によって正常な運転ができない状態で運転することを禁止しています。

このことから、運転者自身や安全運転を指導する立場にある人は、

その薬の特性を知り、用法に従った服用を管理して、

正常な運転ができる状態を確保したうえで運転し、または、運転させることが大切になります。

医師の処方箋がある場合は 担当医に 運転する際の処方の注意を予め教えてもらえるのですが、

薬局で購入した薬の場合は 自己管理と注意が必要です。

一般的に 市販薬(一般用医薬品)では、添付の説明書等を読み、

運転をしない旨や睡眠作用等のある旨の記述がある薬などを服用したときは、

説明書に従い、運転をしないように心がけるものです。

しかし 実際 服用後どの位時間を空ければ運転してもいいのでしょうか?

薬や個人差によっても違いますが、1日3回服用の風邪薬でしたら一般的に5時間以上は経ってからが良いとされています。

また 1日2回服用のかぜ薬でしたら、10時間以上経過してから運転されると良いでしょう。

薬の成分によって眠気や散瞳等を生じる可能性があり、これらの症状が運転中や機械の運転操作中にあらわれると重大な事故につながる可能性があるため、

必ず 説明書をよく読み、正しく服用するようにしてください。

眠気以外にも 運転に影響を与える 薬品の症状は様々です。

眠気、突発性睡眠

めまい、ふらつき感

意識消失、傾眠

視調節障害

散瞳、視覚障害

注意力・集中力・反射運動能力などの低下

意識障害

こういった症状が 感じられたら 運転中でも すぐに車を停車しましょう。

このような症状は 主に

消炎鎮痛剤

疼痛治療剤

抗うつ剤

抗ヒスタミン剤

散瞳点眼剤

睡眠薬・抗不安薬

抗てんかん薬

抗ガン剤

抗パーキンソン病薬

抗真菌剤

禁煙補助薬

といった薬品に含まれています薬効成分からの副作用になりますので

薬の箱や説明書は捨てずに 必ず目を通して 保管しておきましょう。

健康第一ですが

事故を起こしてからでは遅いので もう一度確認をしてから 安全運転をお願いいたします。

引用参考:薬物と運転