トラックドライバーの皆さんならもう既にご存知かと思いますが、毎日の点呼と点検はほんとうに大切な業務のひとつです。

点検や点呼を行うことで、安全の相互確認にもなるのです。

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乗務前点呼を受けるときの心構え

日常点検を実施後、整備管理者に運行可否を決定してもらい、さらに運行管理者から対面で点呼を受けることが必要で、法律でも義務づけられています。

乗務開始前の点呼は運転者や車両が安全に運行できる状態か否かを確認したり、安全な運行ができるように注意事項を伝えるための場であるので、形式的な点呼を受けるのではなく、しっかりと内容のある点呼を受けるよう心がけましょう。

なお、遠隔地で泊をともなう運行の場合などには、電話などを用いて点呼を受けなければなりません。

乗務前点呼をスムーズに受けるための要点

個別点呼か、集合点呼かを前もって確認しておきましょう。

点呼を受ける時間に遅れないようにしましょう。

安全運行に関して相互確認する項目を整理しておきましょう。

安全運行に関する指示を受けたら、要点をはっきりと覚えておくようにしましょう。

乗務後点呼を受けるときの心構え

予定された作業が無事に終わり、事務所に戻ったら、運行管理者に終業の報告を行い、対面で点呼を受けることが必要で、法律でも義務づけられています。

乗務終了後の点呼は管理者との情報交換の場としても大事なことなので、形式的な点呼を受けるのではなく、しっかりと内容のある点呼を受けるよう心がけましょう。

乗務後点呼をスムーズに受けるための要点

乗務を終了したら、すみやかに点呼場所に向かいましょう。

乗務記録(日報など)や運行記録計の記録紙など、書類に必要事項を記載します。

車両の状況、道路の状況など報告する内容をあらかじめ整理しておきましょう。

運行管理者に所定事項を報告し、指導を受けてください。

乗務途中点呼

乗務前、乗務後のいずれもが運行管理者と対面で点呼を受けられない場合、乗務の途中に少なくとも1回、電話などの方法で点呼を受けることが必要で、法律でも義務づけられています。

乗務途中点呼をスムーズに受けるための要点

あらかじめ乗務途中点呼を受けるおおよその場所、時間を決めておき、運転中は乗務途中点呼を受けてはいけません。

心身の状態(疾病、疲労、飲酒の有無など)を運行管理者に報告するようにしましょう。

運行指示書を見ながら運行管理者より指示を受けましょう。

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点呼に伴い日常点検の必要性

事業用自動車の場合、ひとたび車両故障やそれがもとで交通事故などが起きると、社会的に大きな影響を及ぼすことがあります。

そのため、日常点検の実施が法律で義務づけられているのです。

点検を行い、かつ第三者を交えた点呼を行うことによって、多くのトラブルを防ぐことができるのです。

1日の運転を安全に行うためには、運行を開始する前に車両に異状がないか確認することが必要です。

日常点検をしっかり行うことで、走行中のトラブルを未然に防止することもできるので、面倒がったり、忙しさを理由にして日常点検を怠らないようにしましょう。

日常点検の前に

日常点検を安全でスムーズに実施するために、以下の点に注意しましょう。

・平たんな場所で行いましょう。

・タイヤに輪止めをかけましょう。

・パーキング・ブレーキを確実に効かせ、ギヤをニュートラルにします。

・エンジンを止め、スターターキーを必ず抜き取りましょう。

・走行直後の点検はやけどをするおそれがあるので、エンジンなどが冷えた状態で行いましょう。

・キャブをティルトする時は操作手順に従って行います。

・吸気ダクトには物を落とさないように注意しましょう。

・エンジンの上に乗るときは、パイプ類、エア・クリーナなどの補機類に足を掛けないようにします。

・点検、手入れ終了後は、エンジン・ルーム内にウエス(布)など燃えやすい物や工具などの置き忘れがないか、点検しましょう。

・最後に全体を見渡して、オイル漏れ、液漏れ及び水漏れがないか、必ず点検しましょう。

日々の積み重ねが大切です。

点検と点呼をきちんと行い、トラックドライバーとして安全運転に努めましょう。

引用参考 トラックドライバーが日常行うべき事項