いよいよ8月に突入しました

夏本番、

夏の運転で注意すべきこと、危険性のあることは 沢山あります。

きびしい暑さに加えて、夏休みに入った子供たちへの注意、

急な夕立、台風・大雨などへの対応、さらに夏の行楽やお盆の帰省ラッシュなど、交通事情も悪くなる季節です。

ふだんにもまして、安全への心がけが必要です。

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気象庁の予測によりますと、今年も猛暑続きが予想されています。

熱中症患者数も 過去最高になる恐れがあると言われています。

まずは 熱中症の基本的な症状をみてみましょう。

熱中症の症状

人間には、血液が皮膚を流れる血管を通る時に熱を外に出したり、汗は体から蒸発する時に体の熱を一緒に放出し体温を下げたりするなど

体温をコントロールする機能があり、こうして一定の体温を保とうとしています。

しかし、気温が高い状態が長く続くと、大量に発汗して水分や塩分が失われ、血液中の水分を奪い、汗が出なくなったり臓器に流れる血流量に影響を与えます。

また、湿度が75%を超すような 多湿の環境下では、汗が蒸発せず皮膚の表面にたまり、熱がこもったままになり、脱水状態に陥ることがあります。

こうして体温調節機能にトラブルが起きると、自律神経が乱れてしまい、血流障害が起こって、めまいや頭痛、吐き気などの熱中症の症状が起こります。

2015年に日本神経救急学会の熱中症検討委員会が定めた熱中症の症状の3段階を見てみましょう。

熱中症の3段階

Ⅰ度:軽症 日陰で休む。水分補給。衣服を緩めるとともに体を冷やす。

・めまいや顔のほてり・・・・・めまいや立ちくらみ、顔がほてるなどの症状が出たら、熱中症のサインです。
                      一時的に意識が遠のいたり、腹痛などの症状が出る場合もあります。

・筋肉痛や筋肉の痙攣・・・・・「こむら返り」と呼ばれる、手足の筋肉がつるなどの症状が出る場合があります。
                      筋肉がピクピクとけいれんしたり、硬くなることもあります。

Ⅱ度:中等症 病院にかかり補液を受ける必要がある

・体のだるさや吐き気・・・・・体がぐったりし、力が入らない。吐き気やおう吐、頭痛などを伴う場合もあります。

・汗のかき方が不自然・・・・・ふいてもふいても汗がでる、もしくはまったく汗をかいていないなど、
                      汗のかきかたに異常がある場合には、熱中症にかかっている危険性があります。

Ⅲ度:重症 救急車で救命医療を行う医療施設に搬送し入院治療の必要がある

・体温が高い、皮膚の異常・・・・・体温が高くて皮ふを触るととても熱い、皮ふが赤く乾いているなどの症状も熱中症のサインです。

・呼びかけに無反応、まっすぐ歩けない・・・・・声をかけても反応しなかったり、おかしな返答をする。
                            または、体がガクガクとひきつけを起こしたり、
                            まっすぐ歩けないなどの異常があるときは、重度の熱中症にかかっています。

・水分補給ができない・・・・・呼びかけに反応しないなど、自分で上手に水分補給ができない場合は大変危険な状態です。
                            この場合は、むりやり水分を口から飲ませることはやめましょう。

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車内熱中症

総務省消防庁によると 熱中症による累計搬送人数は 今年7月の段階で すでに2万人を超えています。

熱中症というと 炎天下の暑い日差しの中にいる人に起きてしまうイメージがありますが、 実際のところは 屋外は6割だそうです。

車内でも 熱中症になりやすいと言われています。

驚くべきことに 車内のエアコンが効いていたとしても「車内熱中症」の恐れがあるというのです。

原因と対策

・直射日光

密閉された車内ではエアコンをつけていても 直射日光があたる場所では注意が必要です。ダッシュボード付近では、外気以上の約70℃まで上昇することもあり

室温が低くても 直射日光によって 体温が上昇して熱中症を引き起こしてしまうことがあります。

また エアコンの冷風が後部座席に届きにくい場合もあるため、後部に同乗している高齢者や子どもには注意するようにしましょう

サンシェードや窓用の遮熱フィルム等を上手く活用し 車内の直射日光を防ぎましょう。

・水分不足

トイレに行くことを控えるため等、水分補給を後回しにしてしまうので、車内に体内への吸収がよいスポーツドリンクや経口補水液などを常備し、ノンカフェインの水分はこまめに採りましょう。

・暑さに弱い体質や体調不良

6月後半~7月の晴れ間や、梅雨明けの蒸し暑くなったこの時期に熱中症は発症しやすいと言われています。。

この時期は身体がまだ暑さに慣れていないため上手に汗をかくことができず、体温をうまく調節できないというのです。

「暑熱順化」といって 暑い日が続くと、次第に身体が暑さに慣れてきますが、寝不足や疲れがたまって体調が悪い時や、二日酔いや下痢で体内の水分が減っている時には いっそうリスクが高まります。

また肥満傾向の人、体力のない人、持病のある人も発症しやすいことがわかっています。普段から 汗をかきやすい身体つくりをし 健康を意識する食生活等を送りましょう。

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参考引用:熱中症