秋も深まり 時折 真冬のような寒さもやってくるようになりました。

毎朝 布団から出るのが辛いだけではなく 身体もだるい、疲れがとれない、などの症状も出てくる方が少なくありません。

実は 「冬バテ」なるものが存在するというのです。

お馴染みの「夏バテ」は 暑さと冷房による温度差で自律神経の働きがアンバランスになり体調不良を引き起こしますが、

「冬バテ」は なにより寒さが原因とされています。

煖房によって 「夏バテ」同様に自律神経のバランスを崩してしまいます。

特に 交感神経が高まり 常に心と体が緊張状態を保ってしまい、

睡眠時間をとっても疲れが残る、頭痛やだるさ、食欲減退という症状を引き起こし

それに伴い 血行不良や免疫力低下による感染症、自律神経失調症なども発症することもあるそうです。

温度差に注意しながら 適度な運動 バランスの良い食事を心がけ 規則正しく生活する、

休息も睡眠もしっかりとる、といったことに注意して「冬バテ」を予防しましょう。

ところで

最近 高齢者ドライバーによる死亡事故が頻発しており メディアでも大きく取り上げられています。

もしかして この「冬バテ」が原因で 高齢者ドライバーが事故を起こしてしまっているのでは?とも思ってしまいます。

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高齢者の死亡事故

近年 交通事故数は 1970年のピーク時から 減少傾向にあったものの

高齢者による事故や 高齢者の死亡事故は増加傾向にありました。

2015年度の全国交通事故による死者数(事故後24時間以内)は4.117人。

前年より4名増えてしまい、15年ぶりに増加してしまいました。

昨年度は

一日平均11.3人の方が亡くなり

2時間8分に一人が交通事故で死亡している計算になります。

そのうち65歳以上の高齢者は2,247人!

全体の半数以上の54.6%が高齢者の犠牲者となる割合です。

その内訳として

歩行中・・・・46.7%

自動車乗車中・・・・28.6%

自転車乗車中・・・・17.2%

原付乗車中・・・・5.3%

自動二輪乗車中・・・・1.8%

というデータになっています。

ただ、こちらの数字は あくまでも死者数の内訳なので、

被害者も加害者も含まれています。

それでは

高齢ドライバーの交通事故についてみてみましょう

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高齢ドライバーによる交通事故

高齢ドライバーが交通事故の加害者となる事例が頻繁に報道されるようになりました。

加齢により肉体的な衰えや病、判断力の低下などによる

高齢者ドライバーによる交通事故は 社会問題として 無視できない状況にあります。

運転免許保有者10万人当たりの平成27年度の交通死亡事故件数を

年齢別に見てみましょう

16歳~24歳・・・・・7.61

25歳~29歳・・・・・4.64

30歳~39歳・・・・・3.29

40歳~49歳・・・・・3.35

50歳~59歳・・・・・3.94

60歳~64歳・・・・・3.61

65歳以上・・・・・・・5.80

死亡事故は 若い世代についで 65歳以上の高齢者に多く発生している状況にあります。

また、信号無視、交差点安全進行違反、一時不停止といったことによる事故も

65歳以上の割合が極めて高くなっています。

高齢ドライバーによる死亡事故の原因

高齢ドライバーは どのような理由で死亡事故をおこしてしまうのでしょうか

15.8% 運転操作ミス・・・・・ブレーキとアクセルの踏み間違え、ハンドル操作ミス

10.1% 安全不確認

 9.0% わき見運転

 7.5% 一時不停止

 4.7% 漫然運転・・・・・自動車や歩行者に対しての危険予測をしないまま運転する

この「運転操作ミス」は他世代の2倍というデータになっており、

加齢による判断力の低下が いかに恐ろしいことかを物語っています。

“大人の自動車保険” といったような

若者に比べ 大人のドライバーは事故率が低いことから

自動車保険料も比較的安くなっていたものの、

近年 高齢者による事故発生率が高まり、

高齢の加入者に対する保険料の大幅値上げも いたしかたないように思います。

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高齢者事故のこれから

警察庁は、

「交通事故における致死率の高い高齢者の人口の増加が

近年の交通事故死者数を押し上げる要因の一つになっている」と述べています。

実際、2015年の交通事故死者数に占める65歳以上の高齢者の割合は54.6%というデータは

これまでで最も高くなっている数値になります。

高齢化が進むにつれ、今後も増加し続けることが危惧される高齢者の交通事故死。

被害者にも加害者にもならない、させないために

高齢者ご自身のみならず、身近な家族や友人、

社会全体でこの問題に取り組んでいく必要があるかと思います。

引用参考:交通事故